金星は、11/1に東方最大離角となり太陽から離れて大変見やすい南西の空にあるので、多くの人が一番星として宵の明星を見ていることと思います。そこに、写真のようにきれいな三日月がありました。
月は太陽の光が当たってかがやいていますから、本来日の当たらない陰の部分は見えないはずです。では、なぜ太陽の光が当たらない陰の部分が見えるのでしょうか。実は、この現象は「地球照」と言って地球の照り返しが月の夜の部分に当たったからぼんやりと光って見えるのです。
地球の反射率は20%~30%程度あり、太陽の光を再度宇宙に反射しているのだそうです。そうえいば、雲で覆われいる金星は望遠鏡でのぞくとまぶしいくらいですが、さらに高くて78%もあります。金星に月があれば、きっと「金星照」どころか、つねに満月のように見えたことでしょうね。