本日の観望会は、天候不良のため中止とさせていただきます。
そして、今年は本日が最終日となり、冬季休館させていただきます。
1年間ありがとうございました。
休館中も、特別観望会を実施するかもしれません。
また、街角星空観望会も実施予定です。
詳しくはブログにてお知らせいたします。
出来る限りブログは更新し、天文館の様子などお知らせしたいと思います。
新潟県胎内市にある胎内自然天文館のブログです。 日中は太陽、土曜の夜は星空観望会を行っています。また、夏の終わりには“胎内星まつり”が開かれ、全国からたくさんの方が訪れるところで有名です。
2013年11月30日土曜日
2013年11月29日金曜日
注目のアイソン彗星ですが・・・
注目のアイソン彗星ですが、米航空宇宙局(NASA)の発表では太陽に最接近した際に蒸発して崩壊した可能性が高いとのことです。
残念。
天文館でも特別観望会を予定していたのですが・・・。
宇宙天気ニュース サイトで画像が紹介されています。
胎内自然天文館は12月1日(日)から冬季休館となりますが、引き続き様子を伺いながら「街角観望会」や天文館で「特別観望会」を実施したいと思います。
詳細が決まりしたらブログでご案内いたします。
天文館は朝から雪が降っています。
いよいよ冬の訪れです。
残念。
天文館でも特別観望会を予定していたのですが・・・。
宇宙天気ニュース サイトで画像が紹介されています。
胎内自然天文館は12月1日(日)から冬季休館となりますが、引き続き様子を伺いながら「街角観望会」や天文館で「特別観望会」を実施したいと思います。
詳細が決まりしたらブログでご案内いたします。
天文館は朝から雪が降っています。
いよいよ冬の訪れです。
2013年11月21日木曜日
太陽近傍を通過するアイソン彗星を見よう
アイソン彗星が太陽に近づき、明るさを増しています。
11月29日には太陽にもっとも近づき(近日点)、その距離が太陽の表面からたった117万kmを通過します。太陽の半径が約70万Kmなので、本当に太陽ぎりぎりを、それも100万度もあるコロナの層を通過することになります。アイソン彗星が無事通過して大彗星になるのか、それとも太陽の熱で崩壊し消え去るのか、運命の分かれ目です。
そんなアイソン彗星ですが、太陽に近すぎて直接望遠鏡で観測することは不可能です。しかし、SOHO衛星という太陽を観測する衛星を使うと太陽近傍を通過するアイソン彗星を見ることができます。
SOHO衛星とは・・・
SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)衛星は、欧州宇宙機関とアメリカ航空宇宙局が打ち上げた太陽を主に観測する衛星。太陽と地球の間のラグランジュポイント付近で24時間太陽の観測を行っている。今までもこの観測画像の中に近日点を迎えた彗星が多く写っており、特にこの衛星を使って発見されたものをSOHO彗星と言われている。
NASAのサイトには、すでにSOHO衛星を使ったアイソン彗星の特集ページがあります。これによると、28日あたりからアイソン彗星が視野内に入ってきそうです。
11月29日には太陽にもっとも近づき(近日点)、その距離が太陽の表面からたった117万kmを通過します。太陽の半径が約70万Kmなので、本当に太陽ぎりぎりを、それも100万度もあるコロナの層を通過することになります。アイソン彗星が無事通過して大彗星になるのか、それとも太陽の熱で崩壊し消え去るのか、運命の分かれ目です。
そんなアイソン彗星ですが、太陽に近すぎて直接望遠鏡で観測することは不可能です。しかし、SOHO衛星という太陽を観測する衛星を使うと太陽近傍を通過するアイソン彗星を見ることができます。
SOHO衛星とは・・・
SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)衛星は、欧州宇宙機関とアメリカ航空宇宙局が打ち上げた太陽を主に観測する衛星。太陽と地球の間のラグランジュポイント付近で24時間太陽の観測を行っている。今までもこの観測画像の中に近日点を迎えた彗星が多く写っており、特にこの衛星を使って発見されたものをSOHO彗星と言われている。
NASAのサイトには、すでにSOHO衛星を使ったアイソン彗星の特集ページがあります。これによると、28日あたりからアイソン彗星が視野内に入ってきそうです。
NASA/SOHOサイトより
太陽観測衛星SOHOの LASCO C3カメラがもっとも広い視野で、アイソン彗星が早くから現れます。
では、実際にどのように見えるか星図ソフトで調べました。
近日点前後はものすごいスピードで彗星が通り過ぎ、尾も一旦切れるなどの現象が起こりそうです。彗星にも力が働き(潮汐力)、もしかすると核が分裂するかもしれません。(ただし、NASAの画像を見ると、もっとも接近した時はLASCO C3カメラの遮光円盤にかかりコマの部分は見えないようです)
とにかく、28日の夜から29日朝までは、SOHO衛星の画像に注目です!無事通過できるよう、アイソン彗星を応援しましょう!
追記
太陽観測衛星STEREOでは、すでにアイソン彗星が観測領域に入っているそうです。STEREO衛星は太陽の周りを回る衛星なので、また別の角度からアイソン彗星の画像を得ることが出来ます。これもまた、楽しみですね。
参考
・NASAのSTEREO衛星のアイソン彗星特集のページ
2013年11月17日日曜日
アイソン彗星が急に明るさを増しました
大彗星になると期待されるアイソン彗星の話題です。
アイソン彗星が、ここ数日の間に突如明るさを増して5等級台になっています。
彗星は突発的に活動を高めることがあります。
17日早朝撮影のアイソン彗星です。満月近くの月明かりのためにかなり画像が荒れていますが、何本もの尾ができているのが分かります。
現在、アイソン彗星はスピカの近くに見えます。固定撮影5秒露出でも写りました。
アイソン彗星が、ここ数日の間に突如明るさを増して5等級台になっています。
彗星は突発的に活動を高めることがあります。
17日早朝撮影のアイソン彗星です。満月近くの月明かりのためにかなり画像が荒れていますが、何本もの尾ができているのが分かります。
撮影日時 2013/11/17 5:11:54
現在、アイソン彗星はスピカの近くに見えます。固定撮影5秒露出でも写りました。
撮影日時 2013/11/17 5:21:00
焦点距離 70.0mm F4.0 固定撮影
露出 5秒 ISO感度 3200
2013年11月14日木曜日
2013年11月12日火曜日
2013年11月11日月曜日
若田飛行士がISSで彗星撮影へ
11/7にロシアから打ち上げられたソユーズTMA-11M宇宙船に乗って、若田光一さんが国際宇宙ステーションに滞在中です。今回は船長として任務されます。
滞在期間、アイソン彗星の撮影もあります。NHKが新たに開発した超高感度4Kカメラを使って宇宙から空気の揺らぎや光害の影響がないすばらしい彗星の像を期待したいです。
撮影した映像は、12月に「NHKスペシャル」などの番組で紹介する予定だそうです。
滞在期間、アイソン彗星の撮影もあります。NHKが新たに開発した超高感度4Kカメラを使って宇宙から空気の揺らぎや光害の影響がないすばらしい彗星の像を期待したいです。
撮影した映像は、12月に「NHKスペシャル」などの番組で紹介する予定だそうです。
提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
(参考)以前、ISSから撮影された2012年のラヴジョイ彗星(C/2011 W3)
(提供:NASA)
2013年11月7日木曜日
11月6日夕方の月と金星
11月イベント案内にも載せましたが、11月6~7日は、三日月の近くに金星が見えます。
金星は、11/1に東方最大離角となり太陽から離れて大変見やすい南西の空にあるので、多くの人が一番星として宵の明星を見ていることと思います。そこに、写真のようにきれいな三日月がありました。
三日月を見たとき、陰の部分もうっすらと見えることに気づかれたでしょうか。
月は太陽の光が当たってかがやいていますから、本来日の当たらない陰の部分は見えないはずです。では、なぜ太陽の光が当たらない陰の部分が見えるのでしょうか。実は、この現象は「地球照」と言って地球の照り返しが月の夜の部分に当たったからぼんやりと光って見えるのです。
地球の反射率は20%~30%程度あり、太陽の光を再度宇宙に反射しているのだそうです。そうえいば、雲で覆われいる金星は望遠鏡でのぞくとまぶしいくらいですが、さらに高くて78%もあります。金星に月があれば、きっと「金星照」どころか、つねに満月のように見えたことでしょうね。
金星は、11/1に東方最大離角となり太陽から離れて大変見やすい南西の空にあるので、多くの人が一番星として宵の明星を見ていることと思います。そこに、写真のようにきれいな三日月がありました。
月は太陽の光が当たってかがやいていますから、本来日の当たらない陰の部分は見えないはずです。では、なぜ太陽の光が当たらない陰の部分が見えるのでしょうか。実は、この現象は「地球照」と言って地球の照り返しが月の夜の部分に当たったからぼんやりと光って見えるのです。
地球の反射率は20%~30%程度あり、太陽の光を再度宇宙に反射しているのだそうです。そうえいば、雲で覆われいる金星は望遠鏡でのぞくとまぶしいくらいですが、さらに高くて78%もあります。金星に月があれば、きっと「金星照」どころか、つねに満月のように見えたことでしょうね。